罹患リスク ★★★★
死亡リスク ★★
(日本推計)罹患率約7000人/十万人、致死率0.89%、死亡率76.2/十万人
リスク要因
風邪, インフルエンザ, 胃食道逆流(誤嚥), ウイルス, 細菌, 真菌, 寄生虫など
- 国立循環器病研究センター
症状
発熱、咳、痰、呼吸困難、全身倦怠感、胸痛など。初期はのどの痛みはあまりないが、痰を排出しようと咳を繰り返すことで炎症を起こす場合がある。
- wikipedia
予防
手洗い、うがい、咳エチケット、禁煙、ワクチン接種、栄養、睡眠、誤嚥対策
主に細菌やウイルスに感染することにより、肺の中を通る気管支のさらに先にある肺胞という部位が炎症を起こす病気。風邪と似た症状だが、呼吸困難や入院が必要になるほど重症化することもあるので、注意が必要。薬剤やアレルギーが原因となることもある。発症する原因によって細かく分類されており、細菌性肺炎、ウイルス性肺炎、マイコプラズマ肺炎などの非定型肺炎(βラクタム系の抗菌薬が効かない菌による肺炎の総称)などがある。また、細菌やウイルス以外の原因によって起こるものとして、誤嚥(ごえん)性肺炎や過敏性肺炎、好酸球肺炎などがある。
症状 | 頻度 |
---|---|
咳 | 79–91% |
疲労 | 90% |
発熱 | 71-75% |
息切れ | 67–75% |
喀痰 | 60–65% |
胸痛 | 39–49% |
肺炎は年齢・性別に関係なく一般的な病気であり、全世界で毎年4.5億人が発症している。その死者は年間400万人に上り、世界における死者の約7%を占めている。有病率は5%以下の児童と、75歳以上の成人が最大で、また先進国よりも途上国に5倍多い。肺炎発症者のうち、ウイルス性肺炎が2億人を占めている。 - wikipedia 肺炎
1)手洗い・うがい・咳エチケット・禁煙
2)ワクチン接種(肺炎球菌ワクチン、インフルエンザワクチン)
3)栄養・睡眠
4)誤嚥対策
通常のウイルス性のかぜであれば、安静・保温保湿・栄養水分補給などによって数日~1週間程度で自然に治りますが、肺炎には原則として抗菌薬の投与が必要となります。
健康な若い人の軽症の肺炎であれば通院で治療が可能な場合もありますが、基本的に肺炎の場合は入院治療となります。原因となる細菌に効果のある抗菌薬を投与すれば、細菌の量を減らすことはできます。しかし脱水や低栄養が改善しないと肺炎もなかなかよくなりません。
特に誤嚥が関係している肺炎の場合は、原則として絶飲・絶食する治療も重要です。心不全や慢性腎臓病、糖尿病などは肺炎などの感染症によって悪化することもありますので、もともとこれらの病気を持っている方は悪化した持病の治療も必要になります。ですから、肺炎の治療では抗菌薬を含めた総合的な対応が鍵となります。