ホーム > 病気一覧 > 心疾患
罹患リスク ★★★☆
死亡リスク ★★★☆
(日本推計)罹患率約1360.5/十万人、致死率12.32%、死亡率167.6/十万人
- 日本生活習慣病予防協会
リスク要因
動脈硬化,
高血圧,
脂質異常,
喫煙,
高血糖,
内臓脂肪型肥満,
不整脈
- 全国健康保険協会
予防
運動、食生活、塩分摂取、飲酒適量、禁煙、ストレス解消
- 全国健康保険協会
概要
動脈硬化とは文字通り血管が硬くなる病気ですが、硬くなるだけでなく、脂肪やコレステロールが固まってできたプラークが血管の内側にこびりついて血管がせまくなったり、プラークが大きくなって破れると、そこに血栓ができて血管がつまってしまいます。血管がせまくなることで血液の流れが悪くなり、必要な酸素や栄養が全身にいきわたらず、臓器や組織に多きな負担がかかり機能が失われていきます。動脈硬化が進行すると「狭心症」「心筋梗塞」といった心臓の病気や「脳梗塞」などの病気を引き起こします。
- よつば循環器科クリニック
症状
胸痛
- 痛みの特徴
- 心臓の痛み、特に虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)による痛みは下のような特徴があります。
- 痛む場所
-
狭心症の場合
- 持続時間:2~10分
- 冠動脈の動脈硬化に伴う場合:多くの場合、歩行、入浴、食事のときなどに生じます。安静にすると治まりますが、繰り返し起こります。ニトログリセリン(ニトロペン)をなめると数分で治まります。重症になると安静時にも起こる様になります。
- 動脈のけいれんによる場合:主に安静時に起こります。寒冷による刺激、就寝中、午前中によく起こる傾向があります。
-
心筋梗塞の場合
- 持続時間30分以上続く場合は、狭心症ではなく心筋梗塞である可能性があり、冷や汗、吐き気を伴います。
-
動悸
- 一瞬ドキンとして脈がとんだように感じる。
- 突然脈が早まり、ドキドキして胸苦しくなるが、突然治まる。
- 脈がゆっくりになり、めまい、時に気を失う。
- 心臓の鼓動がドキドキと感じる。何かしていると気づかないが静かにしていると気づく。
- 倦怠感、息切れ、むくみ
- よつば循環器科クリニック
要因
虚血性心疾患の危険因子
- 動脈硬化
- 高血圧
- 脂質異常
- 喫煙
- 高血糖
- 内臓脂肪型肥満
- 不整脈
- 全国健康保険協会
予防
生活習慣改善のポイント
- 適度な運動を習慣にする
- 動物性脂肪を控え、青魚などの魚を積極的にとる
- コレステロールを多く含む食品を控える
- 塩分を控える
- 野菜・果物を積極的にとる
- 飲酒は適量を守る
- 喫煙者は今すぐ禁煙を実行する
- ストレスを上手に解消する
- 全国健康保険協会
アメリカ心臓協会は、2006年に心臓病と闘うための健康的な食事と生活スタイルを勧告している[1]。
- 食生活の変化により発症率は向上。成人男性は22〜26%、成人女性は15〜18%とされる。
- 必要以上にカロリーを摂りすぎないようにし、体重を維持する。
- ほとんど毎日、少なくとも30分の適度な運動をする。
- 穀物の半分以上を精白されていない全粒穀物にし、様々な野菜と果物を食べる。毎日25グラムの食物繊維を目指す。
- 脂質は、全カロリーの25〜35%までとし、大部分は一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸とすべき。
- 飽和脂肪酸とトランス脂肪酸を含む食物を、一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸を含む食物に替える。
- 飽和脂肪酸の摂取を制限するために、肉は皮が取り除かれていて脂肪の少ないものを選ぶ。また、低脂肪の乳製品を選ぶ。
- 少なくとも週2回は魚を食べる。魚の油は多価不飽和脂肪酸のω-3脂肪酸を含み、心臓疾患のリスク低下と相関関係がある。
- トランス脂肪酸を含むものを減らす。固形マーガリンを含む食べものや、フライドポテトを制限する。
- コレステロールは1日に300mg以下にする。
- 砂糖が加えられた飲食物は減らす。
- ナトリウムは1日に2300mg未満にする。
- アルコールは男性1日2杯、女性1日1杯までにする。
- タバコをすわない。そして、タバコの煙に近づかない。タバコの先からでる煙は副流煙という煙は、その害はとても酷い
米睡眠医学会の会長でワシントン大学のネタニエル・ワトソンは、
- 7〜9時間の睡眠が望ましい。1晩の睡眠が6時間を切ると心臓病のリスクも高まるとしている[2]。
- wikipedia 心臓病
検査・診断
心臓の機能や心疾患の有無を調べる代表的な検査が心電図です。心筋が収縮する際の電気刺激の伝わり方や心臓そのものに異常があると、特有の波形がみられるので、不整脈や心疾患を見つけるのに役立ちます。
また、虚血性心疾患には動脈硬化や高血圧、脂質異常など、いくつかの危険因子があり、危険因子を多く持っている人ほど虚血性心疾患の可能性が高くなります。そのため、高血圧を調べる血圧の検査、脂質異常を調べる脂質の検査、高血糖・糖尿病を調べる代謝系の検査などが、虚血性心疾患のリスクを見つける重要な手がかりとなります。
- 全国健康保険協会
ホーム > 病気一覧 > 心疾患